第8回 ロボットによる
山岳遭難救助コンテスト 2025
Alpine Rescue Contest
本コンテストの目的は、災害対応分野における、ロボットの製品化に向けた研究・開発を加速することです。 また、本コンテストの各課題を達成したロボットが全国に配備されることにより、1つでも救える命が増えることを期待しています。
2016年から開始した本コンテストにおいて、3つの課題「発見」、「駆付」、「救助」のうち「発見」、「駆付」に関しては、回を重ねるごとに達成の確立、精度が向上してきました。 昼だけでなく、夜間や数キロ先の捜索エリアであっても、遭難者を見つけることができています。 2024年には、ロボットの設置場所から5キロ以上離れたリモート会場から実施しましたが、「発見」、「駆付」を安定して達成するチームが出ました。 また、「救助」に関しても、達成までは至りませんでしたが、実現の可能性が見えてきました。そこで、今年のコンテストでは、まだ達成されていない「救助」を継続して実施するとともに、「発見」、「駆付」に関しては、「より安全に、より短い時間で、より正確に」を目指して、要救助者がいる上士幌の町有林から900kmも離れた東京都内のリモート会場から課題に挑戦する形式とします。
本課題の達成には、ロボットをリモートで操作する以外にも、遠隔でのデータ取り扱いや、天候に左右されないロボットの管理等に関するイノベーションが必要となります。